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もうかなり前ことですが、私たち家族がJICAの職員とその家族としてとあるアフリカの国に駐在していた時、青年海外協力隊のかなりエライ肩書きが付いた方が現地に視察に見えました。
その時、隊員の現場を見た後、この方がこんなことをおっしゃいました。 「いや〜、時代は変わったね。隊員にさ、何が一番日本の食べ物で恋しいかい?って聞いたんだ。俺らの時代だったら、オフクロの味の肉じゃがとか、お寿司だよ。でもね、今日、話を聞いたらさ、“マックが食べたい”って言うんだよ。いや〜、ああいうのがアフリカのジャングルの中で恋しいんだね」 はい、これ、本当の話です。 私はこれを聞いたとき、「あり得るかもね〜」と思いました。 さて、我が家の子どもたちも次第に大きくなり、家から独立する日もそう遠くない現実になりそうです。そうなると、彼らの中で、この“オフクロの味”が気になるようで……。 息子、カンジは21歳。建築学部の超人的なプログラムの嵐の中、アルバイトも遊ぶこともあまりせず、ひたすらプロジェクトに没頭しています。が、時折、気分転換にもなるのでしょう、私やプレシャスが料理をしていると、何やらノートを取りながらキッチンをうろちょろするようになりました。 理由を聞くと、 「う〜ん、いつになるか分からないけれど、お母さんの作っているものをボクも自分で作れるようになるといいな、と思って」 結構なことですね〜。実は、いつだったか、こんなことを言って、私に大目玉を落とされたのです。 「あのさあ、もしかしたら、ボクが南ア人と結婚すると、トンカツとか、作ってもらえないんだよね、奥さんには……」 私の返事は、 「何言ってるの!自分で作れるようになりなさい!」 ふふふ。案外、そんな日が来るようになるのも、結構そう遠くないのかもしれませんね。 さて、彼らにとって、“おふくろの味”って、何なのかな、と思い聞いてみました。 すると、まずリストに挙がったのが、何と、“お母さんのミートソーズ”でした。 う〜ん、確かに! 我が家の二人もその友達たちも、私の作る、このミートソースにはだいぶお世話になってきているのです。 まず、このレシピなのですが、アフリカ各地を赴任していた時に、必ず何人かはいるイタリア人の料理上手のマダムたちに、手取り足とり教えてもらったものに、私なりの工夫を加えたものなのです。 子どもたちが小さい時から、このミートソースは我が家から欠けたことはなく、大量に作って、一回分を冷凍し、常に冷凍庫にはこれが眠っている状態です。 使い方は、定番のスパゲッティにかけてもよし、ラザニアにもなります、また、スラッピー・ジョーと呼ばれる、パンの上にかけて食べるのもよし。また、これ、ご飯にかけてもいいのです。もちろん、これをちょっと加工して、ドリア風にすることもあります。 作り方としては、栄養学的に何かを破壊しているのかもしれませんが、とにかく秘訣はたっぷりの野菜類をフードプロセッサーで細かくして牛のひき肉と一緒に時間をかけて煮込むことなのです。 今日はそのレシピと作り方をご紹介しますね。 牛のひき肉 1キロ 玉ねぎ 1キロ ニンジン 1キロ マッシュルーム 800グラム セロリ 大きな株を2〜3株 トマトの水煮缶 合わせて3キロくらい トマトペースト 100グラム 赤ワイン 適量 牛乳 適量(ワインの半分くらい) オレガノ、バジル、タイム、ローレルなど、スパイス類も適量 塩 胡椒 オリーブオイル 適量 書いてきて、「うわ〜、大量だなぁ」と我ながら感心しました。また、材料も、ほとんどが1キロを使うのは、私の性格によるのかもしれません。だって、覚えやすいでしょう?これ、本当に秤などいらない、大雑把な量なのです。 日本や牛のひき肉が高価な地域では、これを合挽き肉にしても、まったく大丈夫だと思います。南アは牛のひき肉は良質のものを購入しても、たかだか1キロ700円くらいなので、気にせずに使えます。でも、お肉は良質のものを選んだほうが最終的に美味しいものが出来上がります。安いものは、お肉の脂肪の臭みが気になってしまいます。もちろん、これ、肉なしで作っても美味しいですよ。私はラザニアなどを最初から作る目的がある時は、カロリーを抑えるために、肉なしで作ることもあります。ラザニアには大量のチーズが入るので、その分、カロリーを抑えるためには肉なしでソースを作るというわけです。 さて、作り方です。簡単ですよ〜。 ?オリーブオイルを寸胴鍋で熱し、玉ねぎとニンニクを入れて炒める。 ?ひき肉を?に入れて、色が変わるまで炒める。 ??の中に、フードプロセッサーで細かくした野菜を入れる。 ?トマト缶もスースごと投入し、ワインも牛乳もここで入れる。始めは強火で、沸騰したら弱火で煮込む。 ?スパイス類も投入する。 ?ニンジンなどが見えなくなるくらいまで煮込んで出来上がり。 この煮込み時間は約2〜3時間です。煮込み始め、野菜が混じり合ってくると、優しいよい匂いがキッチン中に漂い始めます。お塩はとにかく控え目にしてくださいね。そうすると、かなり幼い赤ちゃんでも食べられますよ。 これは、西洋料理も、和食も、中国料理も楽しむ、日本の現代の家庭料理の辿りついたある意味では、究極の一品ですね。とにかく、とにかく、優しい味のミートソースです。 我が家の二人は、この野菜がたっぷりのミートソースで育ってきているので、外のレストランなどで、味のきつい別物ミートソースに出会ったりすると、とたんに家の“お母さんのミートソース”が恋しくなるのだそうです。 きっと、そういう“味”こそが、“オフクロの味”なのでしょうね。 今日のお客様はショウコの友達3人!
おいしくいただきました。
by yoshimuramineko
| 2010-11-30 06:11
| 吉村家の食卓
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