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ワールドカップがいよいよ開幕間際になってきました。
さて、先週は私も家族分のチケットを引き取りに行ってきました。 嬉しいことに、日本サッカー協会が、私たちのような南ア在住組にもちろん有料ではあるものの、各日本戦350枚のチケットを用意してくれたのでした。 ワールドカップのチケットの入手はなかなか困難、ということを聞いていたので、この話を日本大使館で伺って私たちは大喜びしました。でも、開始直前になって判明したことは、結局、ダーバンで行われる日本対オランダ戦はまだチケットに余裕があるようです。 しかし、チケット一枚が米ドル160です。ピッチ側の一番いい席だとはいえ、これは一般の南ア人の手の届く金額ではないですね。 これは南アのお金に換算すると、1200ランドもしてしまいます。事務職のお給料が、8000ランドくらいなので、月収の15%もするチケットはとても購入できないです。もちろん、チケットの種類には、南ア人しか購入できない低価格に設定したものもあるのですが、それでも南アの圧倒的多数の黒人系南ア人には高値の花です。 今朝もローカルのラジオ番組で、「ワールドカップの地元への恩恵はなに?」といった特集が組まれていましたが、政府の観光局のお役人の答えは、「外国人客がいっぱい来てレストランが繁盛する」、「ワールドカップ関連の雇用が増える」、「道路が整備された」など、イマイチ説得力に欠けるものでした。 さて、私たち家族も、そもそも試合を見に行こうか、行くとしたらどの席にするか、と散々迷いました。 ワールドカップがアフリカ大陸初の開催地に南アを選び、日本チームも予選を勝ち抜き、まして自分たちの住むダーバンで試合が、しかも!土曜日の試合、ということは、もう答えが出ているようなものでした。 そこで、「一番いい席を買って、応援に行こう!」としたのです。 正直に言って、私たちは普段から、大のサッカーファン、と言うわけではないのです。でも、せっかくの機会ですので、精一杯応援したいと思います。 さて、今週はサッカーがらみのお話しをもう一つ。 このカフェグローブの読者の一人で、宇和島にお住まいの黒田勝也さんという方が、去年、アフリカ旅行にいらっしゃいました。タンザニアでキリマンジェロに登り、ヨハネスでジャカランダを見、そしてダーバンまではるばる私たちに会いにきてくださったのです。 短い間でしたが、夫もダーバンの街を案内させていただきました。 黒田さんは以前より、私のエイズ患者さんのプロジェクトで作成しているボーズのブレスレットなどを購入してくださっていたのですが、今回のダーバン訪問のお礼として、日本ではもう使われなくなったサッカーボールを集め、私の元に送ってくださったのです。黒田さんのご支援には本当に感謝しています。 ダーバンもいま、ワールドカップが間もなく始まることで、街中は歓迎ムード一杯ですし、テレビ、新聞、ラジオなどのメディアも、いろいろな特集を組んでその開催を盛り上げようとしています。 でも、例えば、ダーバンの街から距離的には40〜50キロ内陸に移動するだけで、ダーバンの街中も、目の前に広がるインド洋も見たことのない子どもたちが大勢いるのです。 親が亡くなって、周囲がどうしようもなくなり、孤児院などに引き取られた子どもたちはまだ組織的に子どもたちの福祉を守ろう、とする第三者の目が、手が介入されます。 が、親がいたとしても、貧困のため、病気のため、まったく子どもたちの福祉を考えられない家族はたくさんあります。また、子どもがその家族の世帯主になっている、チャイルド・ヘッデッド・ファミリー(子どもが世帯主)のケースも多々あるのです。 そういう子どもたちにとっては、サッカーは、ワールドカップは遠い世界です。 でも、ワールドカップは遠くても、サッカーのボールを蹴って遊ぶ楽しさは身近にしてあげることはできそうです。 私はちょっと前にお話しした「ロビン・フッド財団」という民間団体に強い関心を持っています。なぜなら、この団体は、こういった子どもの面倒を自分たちで見ている家族、とくに祖母、祖父が中心となって、親のいない子どもたちを守っている家族を応援しているからです。 私は黒田さんからいただいたこのサッカーボールを、この「ロビン・フッド財団」を通して実際に自分で配ってみようと思っています。 前回、夫が亡くなって1週間も経っていない頃でしたが、ショウコを伴って、この団体のしている“おばあちゃんバッグーGOGO BAGS”を配るお手伝いをしてきました。あの時はまだまだショック状態の中にいたのですが、ショウコも私も、「約束したことだから」と、現場に向かいました。 人間の感情というものは不思議なものです。悲しみの中に落ち込んでいくと限りない闇が自分を包みます。幾晩も眠れない夜を迎えながら、闇とか、後悔とかで悲しみが自分の体や心を支配していくような気もちに陥ります。 でも、目の前の仕事なり、自分を必要としてくれる見ず知らずの子どもたちを見ていると、自分の悲しみなどは、「ああ、ちょっと横に置いておこう」という気持ちに一瞬なれるのです。 こうやって、悲しみと寂しさとも折り合いをつけながら生きていくんだろうな、と思います。 さあ、このサッカーボールを子どもたちに渡し、ワールドカップの興奮を少しでも一緒に味わってもらうことにしましょうね。 お知らせ 空色庵もどうぞ。
by yoshimuramineko
| 2010-05-19 05:05
| 2010年ワールドカップ
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