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ワールドカップが終わりました。
ゲームに先だって行われた閉会式には、南ア人全員が心から敬愛するネルソン・マンデラ氏も奥様を伴って参加され、会場が歓喜に包まれました。 マンデラ氏は今度7月18日で満92歳になります。このところ、公の場への登場がほとんど無くなっているので、今度も皆が「どうかな〜」と心配していたのです。 でも、マディーバ(マンデラ氏の愛称)が、どれだけサッカーを愛し、このワールドカップ誘致にも力を入れていたのを南ア人は皆が知っています。ただ、開会式はその数時間前に孫娘さんが事故死されて、出席を取りやめていたことなどもあり、今回の彼の参加を多くの人が心待ちにしていたのです。 黒い長い帽子をつけ、黒のコートをまとったマディーバの姿を見るだけで、私は涙腺が緩くなってしまいました。一日も長く元気でいて欲しい、と心から思います。隣に座るグラサ・マシェル夫人のいつものにこやかな笑顔にも勇気をもらいます。 彼女の人生も波瀾万丈。彼女自身も政治的な活動をしてきているのですが、マディーバと再婚する前のお連れ合いは、1998年に飛行機事故で亡くなったモーザンビークの初代大統領サモラ・マシェル氏です。 さて、最終決戦を見届けての感想です。 長いようで短かったワールドカップ。「もう終わってしまったのね」というのが正直なところでしょうか。 "ファン・パーク”には連日多くの人が集いました。 こんな国際的なイベントが南アで開催されるのはそうあるものではないので、このワールドカップが運んできてくれた南アの社会全体に対する影響、そして私や私の家族にとってもいろいろな意味を持つことになるでしょう。 ブブゼラ対決? さて、今日は、あるドイツの観光客が実際に体験した南アでの“事件”をご紹介しましょう。 彼女はまだ比較的時間も遅くなかったので、一人でタウンに近いところを散策しようと思い、ホテルから徒歩で20分くらいの街中を歩いていました。 その散策を切り上げて、ホテルに向かおうとすると、二人の黒人の青年が、彼女の後ろから近づき、彼女を左右に挟むようにして彼女を追い越し、彼女の前方で合流しました。 その後、彼女の方をちらほらみながら、距離を一定に保ちます。 彼女としては、「危ないかな」と恐怖に近い感覚を持ったそうです。 でも、急に走り出したり、声をあげたりしないで、冷静にホテルまで歩くことにしたそうです。内心、びくびくはしながらも……。 そして、なんとか彼女のホテルに着こうとする寸前、この二人が彼女にこう言ったそうです。 「あなたを僕たちがガードしていたことに気がつきましたか。僕たちはお金もなにもいりません。でも、南アであなたが実際にこういうことを経験した、と一人でも多くの人に伝えてください。僕たちは貧しいし、ゲームにも行けないけれどワールドカップがここで開かれて本当にうれしいんです」 私はこの話を聞いて、涙がでてきました。そして、心から反省しました。 南アに住み、南アの発展を心から願っているはずなのに、私はこのワールドカップ開催期間にきっともっと多くの日本人が何らかの犯罪に巻き込まれるだろう、と予測していたからです。 でも、結果は完全に裏切られました。 確かに、置き引きもありました。危険な地域に入った人たちは高い確率で物品を取りあげられています。 でも、でも、私に聞こえてきたのは、どんなに南ア人が友好的で、物価も安く、人々が外国からのお客さんを大切に扱っていたか、という肯定的なニュースが圧倒的でした。 実際に日本から来たサポーターの人たちも、今回の南ア滞在がいかに快適、かつ経済的であったか、ということを言っていました。 一つだけ、「そんなバカな!」という不手際は、ダーバンで準決勝が行われた7月6日、このワールドカップのため急ピッチで完成を急いだダーバンの国際空港、キング・シャカ空港で、600名のも人が、ダーバンに降りることができずに、準決勝のチケットを持ちながらも会場に行きつくことができなかった、という事件でした。 これは、当日、いろいろな不運なデキゴトが重なり、予め空港会社に割り当てられていた飛行機の駐車スペースに、外国のVIPやら、有名人のプライベートの飛行機が割り込みをした結果、何カ月も前からの空港の計画が、がたがたになってしまったのでした。 先週、南アのメディアは、このVIPとか有名人が誰なのか、ということを連日報道していましたが、今週になってやや下火になりました。 損害を受けた飛行機会社は、空港運営会社を裁判にかける準備をしているようですし、空港運営会社も、当然、ルールを無視したこれらのVIP,有名人を訴えることになるでしょう。 でも、いくら裁判に勝ったとしても、準決勝を見ることができなかった、という事実は動かしようもなく、これはもう諦めるしかないのでしょうね。 被害者の一人が、 「南アにはまだこんな国際的なイベントを開催する実力はないということだ」 と吐き捨てるようなコメントを出していました。 これを聞いて、どれだけ悔しい思いをした関係者がいることでしょうね。残念なことです。でも、確かに、あってはいけないことでした。 でも、こういったことでさえよい経験にしてしまえるのも、南アの底力です。きっと、この事件をきっかけに、今後二度とこんなことがないようにシステムを構築し直すでしょう。 そして、どうやら、2020年のオリンピックには、なんとダーバンが立候補を予定している、という報道も聞こえてきました。 さあ、皆さん、次はオリンピックですって!どうなるのでしょう。でも、どうぞその前にも、南アの魅力をご自分で確かめに来てくださいね。 日本オランダ戦の日の地元の新聞。
ちょっと意味不明なところが南ア的。
by yoshimuramineko
| 2010-07-13 17:07
| 2010年ワールドカップ
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