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南アフリカの名物のひとつにルイボス・ティーがあります。これは、正に南アの国民的な“お茶”で、また南アでは非常に廉価であることもあり、多くの人々に愛されています。
これはルイボス・ティーのエスプレッソ用に細かくされたルイボスの葉 朝日新聞の【どらく・世界のお茶時間】に、ルイボス・ティーの背景と南アでの新しい動きを書かせていただきました。 この記事の冒頭に登場するのは、ベニー・シュネイマンさん。彼は日本での1年の研修から南アに戻ったばかりです。彼は南アの“人種”でいうと、オランダ系移民を祖先に持つ“アフリカーンス”です。 彼は公認会計士の奥さんと4歳の息子さんを連れて日本に行っていましたが、日本に行く前は私たちの日本語の生徒でした。いま、彼からのメールでは、「こんにちは、紅です」という日本語で始まるようになり、センセイとして、とっても嬉しい気持ちにさせてもらっています。 さて、ベニーさん、彼はレースにも参加するほどのスポーツ自転車の愛好家なので、自分や家族の摂取する食品にもウルサイ。そして、コーヒーやお茶などの“刺激物”もあまり積極的にはとりません。彼にとって、“お茶”とは”ルイボス”で、日本に滞在していた1年間もずっとルイボスを愛飲していました。日本人の友人にもたくさん宣伝したようです。 そのベニーさん、日本でとにかくびっくりしたことの一つが、日本で販売されているこの南アのルイボス・ティーの値段の高さでした。南アの国内でとっても一般的なルイボス・ティーは、24個くらい入ったティー・バッグ一箱がどんなに高いものでも、150円といったところでしょうか。もっと安いものであれば、一箱100円以下のものもたくさんあります。ベニーさんによると、日本では同じような量のものが、彼が見たものは800〜1000円はしていたようで、その高さに真剣に驚いたようです。 確かに、お茶自体そう重いものでもないので、送料に法外な費用がかかるとも思えません。南ア産のグレープフルーツジュースなどが、日本国内産のものと十分競争できるだけの値段で販売されていることもあるので、税金もそうルイボス・ティーだけが飛びぬけて高い、ということも考えられないです。 また、南アは人件費が日本に比べれば安いので、多くの健康食品会社が訴えている「独自の農園を持ち、品質管理を万全にし……」というその製品の優秀性を伝える能書きも、南ア在住の身にすると、「そうかなぁ」と首を傾げてしまいます。日本の流通にお金がかかるのは理解できるのですが……。 そういうことを考えて行くと、これはどうやら、“健康食品”としての付加価値をかなり足し算されているのかもしれませんね。でも、そうだとしたら、ルイボス・ティーはとっても優れた飲み物なのに、値段が邪魔して愛好者が広がらないとしたら、ちょっと残念な気持ちもします。 さて、朝日新聞の記事にも書かせていただきましたが、このルイボス・ティー、“ティー”とは呼ばれるものの、純粋には他の日本茶や紅茶、ウーロン茶のようなツバキ科の“お茶”ではありません。これは、マメ科の植物で、カフェインゼロ、その上デトックス作用に優れています。また、赤ワインなどに含まれているポルフェノールの数倍に匹敵する抗酸化作用があるのです。 私は、ルイボス・ティーにある爽やかな思いもあります。なぜなら、この南アの先住民が長年愛用していたルイボス・ティーを、白人の移住者が気づき、科学的な研究をした結果、これほどまでの効用を認められた、ということに単純に嬉しくなるからです。 まさにこれは、アフリカ版「先住民・長老の教え」そのものなのです。また、この効用に目を止めたヨーロッパの農園が幾度もルイボスのブッシュを栽培しようとしても、どうしても成功しなかった、というのも興味深いことですね。 ルイボスは、南アのセダルバーグ山脈一帯のごく限られた地域でしか栽培することができません。ここはアフリカ大陸最南端ケープタウンから北へ360キロほど離れたところです。標高は450メートル、一日の温度差が30度以上、また年間降雨量も300ミリ代と非常に乾燥しています。 さて、最後にルイボス・ティーのおススメの飲み方をご紹介しましょう。 日本では、ルイボス・ティーは“健康飲料”としてのイメージが先行していますので、温かくても冷たくても、そのままストレートで飲まれていることが多いようです。 でも、冒頭でご紹介したベニーさんもそうですが、一般的に南ア人は、ルイボス・ティーは紅茶と同じように、ミルクとお砂糖をたっぷり入れて楽しみます。 ダーバンのカフェのレッド・カプチーノ。一杯のお値段は約200円。 これはハチミツで可愛らしいお花が描かれている。 こちらに住んでいる日本人にこの話をしても、ほとんど全員が、 「え〜〜〜、それって、抵抗あるなぁ」 とのこと。 ルイボス・ティーは、ストレートで麦茶のようにしか飲んでいない、とほぼ全員が言うのです。 ただ、一人、子どもの頃から麦茶にミルクを入れて“コーヒー牛乳”の代りにしていた、という女性がいて、彼女には抵抗はないようでした。 その場にいた他の人間が、 「ひええええ〜、麦茶に牛乳?」 とのけぞっていましたが……。でも、そういえば、私の祖母も麦茶に砂糖を入れていたような覚えがあります。子ども心に、「麦茶は砂糖なしがいいな」と思っことも思い出しました。 でも、皆さん、独特の香りがあるルイボス・ティー、もしも、あの香りがちょっと苦手、と思って敬遠していたとしたら、ぜひ、砂糖やハチミツなどなんらかの甘味料とミルクを入れてお試しください。 ルイボス・ティー、「変身!」と言ってもいいくらいストレートにはない味に生まれ変わります。 いま、南アでも、街中のカフェでは、ルイボスを使ったカプチーノなどが大人気になってきています。南アに起こしの際には、ぜひ、味わってくださいね。
by yoshimuramineko
| 2009-09-08 14:09
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